未送信メール
『漣は今大事な時期なんです。スキャンダルなんてご法度です。どうすることが賢明か分かりますよね?』


そう言われて電話が切られた


言葉が出なかった


私の存在が漣を苦しめてるなら…


私がすることはただ一つ





『もしもし?どうかした?』


私は漣に電話をした


「話したいことがある。今日会えない?」


難しいのは分かってた


でも今日会わないと決心が鈍りそうだった


『大丈夫だけど…』

「じゃあ公園で待ってるね」

『え…あ、おい!』


ブチッ


私達がいつも会うのは私の家か漣の家





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