Canna*


「お花見しよ!」


「…は?」



どうしよう


遥がまた訳わかんない事
いいだしたんだけど


「お花見!!


丘の上の公園で」

「本気でいってんの?」


「え、ガチだけど」



うん



ガチだったみたい


聞いた私がばかだった





遥は本気で正気で
訳の分からない
理解しがたい事を唐突に言うことを
忘れてた






「ハルカサン


もしかしてそれは
私をお花見に誘ってる?」



答えはわかってるけど


一応聞いとこう



「うん


だってこの島に
友達いないんだもん


ばあちゃんくらいしか」




「はぁ…」



なんで私が遥と
お花見に行く必要があるのか
聞こうと思ったけど



聞くだけ無駄だろうからやめた



「私、見ての通り






忙しいから」


私ははっきりと
言い切る


遥はふ―ん、だから?
というような顔で
私と一緒にお花見に
行く事を諦めてない様子




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