Canna*



そうだった




遥は諦めも悪いんだった




どうしよう…


と考えてると
お店に人が入ってくる



助け船!!!!


私は目の前にいる遥を
横へどけてお客さんを
見ようとする



「え…



お母さん?!」



「神流!


今日は早く仕事が
終わったからかえってきたの!!



店番疲れたでしょう…?」


まさか


もう休んでいいわよ
なんて言わないよね?



「お母さん、今日は




…店番かわってあげるわ!」
あぁぁぁあぁぁぁ


聞き間違えだと思いたい




隣で私とお母さんの
会話を聞いていた遥が



ニヤリとちょっと不気味な笑み
を浮かべているのが目に映る



「な…なにいってんの
お母さんこそ
お仕事疲れてるでしょ


いいの!


私が店番やるから

ね!」


「いいのよ

いつもいつも神流に
任せちゃってまともに
お友達とも遊びに
いけないでしょう?」



…遥、聞いていたかな


横目で見ると



またニヤリと笑う



わあぁぁぁあ…



とりあえず


他人の振りしよう!

私は1人で頷く


「こんにちは


いつも神流さんに
お世話になっております


坂上遥です

あの神社の裏のところに
最近引っ越してきたばかりでして」




私は遥の声に
振り向く


何挨拶してんの?!



「あら!

和美さんのお孫さん?


和美さんがよく
あなたの事自慢してたわよ」



お母さんも何
世間話してんの?!



はぁ…



ついてけない


「ちょっと神流!


坂上さんに少しこのへんでも
案内してさしあげたら?」

「あ―


遥このへん知ってると…


「いいから

いってらっしゃい!」


お母さんが私と遥をおす






もう!




お母さんのばか―!!!!


私は心の中で叫ぶ




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