Canna*
「もうなんでもいいよ…」
私が呆れたように言うと
「なんだそれ!」と
遥が笑う
…可愛い笑顔だな
とふと思う
なんかすごい悔しい
「お~っ
にぎわってるねぇ」
公園の近くまでくると
結構人がたくさんいた
「サクラじゃなくて
アンズなのに!」
私はもう一度言う
この島の人達はサクラだろうが
アンズだろうが楽しめれば
どっちでもいいらしい
「そうだねえ」
といいながら遥は
レジャーシートを
しきだす
「ほんとに24?」
思わず疑ってしまう
ような無邪気さに
私はたずねる