Canna*
「神流~
なんか眠くなってきたぁ」
遥は子供みたいに
甘えた声で
上目遣いに言う
今、遥とお花見をしてる事がすごく
不思議に感じたし
つい1週間前ぐらいまで
名前すら知らなかった人と
こうやって2人で笑って
る事はなんだか変なかんじがした
なんでだか
考えてみたりもしたけど
なんにも考えてなさそうな遥の
笑顔を見てたら
なんだか
この公園に咲いてる木がサクラじゃなくて
アンズである事も
遥が子供なのか
大人なのかも
今、ここにいる
訳でさえも
なんでもいいような気がした