恋を、拳と共に


球技大会は、2年生のバレーボールは私たちのチームが優勝した。
どの試合でも目一杯活躍できたので、私は大満足だった。



「じゃ、また明日ねー」

元気よく手を振って、千里と駅で別れる。
駅の階段を駆け上がる途中。

……あっ。


ふざけて階段を下りてきた中学生たちと肩がぶつかった。
私はバランスを崩して後ろに倒れそうになる。


周りの景色がスローモーションのように流れるのが見えた。

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