恋を、拳と共に
今までどおりで、いいんだ。
ヘンに好きだとかいろいろ考えると、ぎこちなくなっちゃうし。
そうだ、千里にも一応、報告のメールしないと。
あ、そっか、秦野くんにもあとでいろいろメールすればいいんだ。
きっと、そうすればいいんだよね。
今までよりはもうちょっと、メールとか。
ちょっとずつ、増やしていけば。
私はケータイをかばんから出して、千里に宛ててメールを打ち始めた。
こんな話、いきなり送ったらびっくりされちゃうかもね、なんて思いながら。
(第四章終わり)