恋を、拳と共に


迷惑じゃなくて、ありがとって思ってて、でも友達止まりなのか、その先はどうなのか、
ひょっとしたらひょっとして、

俺のことちょっとくらいは、好き、だったりしないのか。


勝手に打ちひしがれる前に確認しないと、またこの前みたいに独り善がりになってしまう。
そうだ、確認だ。

「ふっ藤沢は」

あぁもう、俺はどうしてこう、ここぞという時に声が裏返るかなー全く!!
くそぅ、聞いてやる。絶対確認してやる。

「藤沢は、どう、なのかな……俺の、こと」

押し付けがましくなく、優しく、さりげなく、聞いてやる。
って思って出たのが今の言葉。

……ええい、もう、どうとでもなれっっ。

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