恋を、拳と共に

俺は土下座する勢いで勘弁してもらおうと思ったけど……
萩野さんの意志は固かった。


「茜、それくらいしないと目覚めないと思うんだよね」
と言い放ち、

「私が先に帰るってなった時に、進藤くんに自転車の後ろに乗せてもらえば、茜もすんなり乗るかも」
などと、魅惑的な提案までしてくれて。


そして俺の心の「キヨミズステージバンジー」の結果、計画通り、藤沢は、俺に腕を回して。
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