PIECE of SEVENS
「よかったなぁ!間に合った う・え・に!!」


人と人の間から彼女が寂しそうに外を眺めているのが見えた



   ドクン



見とれてしまった




「あ…あぁ…」
返事が遅れた
本当好きなんだなぁ、俺って…



ん?
[クスクスッ]
我に返ると、周りに笑われていた
自分の服を見て


…最悪だ


「おい羞花ちゃん、こっちみて笑ったぞ」
凌が言った


見ると彼女はこっちを向いて笑っていた


少し嬉しい…が
「そりゃ…笑うだろうね」


凌は自分の服を見た
「ぷっ、ぷはは!だっせー!」
これには腹が立った


「しね」
[ガン!]
足を踏んでやった


「!!…ッテー!」


「当然だろ!!」


「…ぷははは」
まだ笑うか


バスの中では凌に「話しかけろよ!」と言われ続けたが、


まぁ、無理だった


あー、何か歯がゆいなぁ


ってか今日って何か…
今日の出来事を思い出す…


居眠りして職員室

ぶつかって説教

ジュースかけたし

その上ダッシュ

バスの中でも笑われて
ってこれは許そう///


…なんか最悪だったな


まぁ、いつもの事だけど



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