PIECE of SEVENS
「はぁー」
しかし、溜め息がでた


「何だよ、溜め息なんてついて」
八割お前のせいだろと思った


「……」


「悪かったよ……
っぷ、ぷは」


「悪かったなんて思ってねーだろ」


「思ってるよ」
(ニヤニヤ)
嘘だと確信した


「わかった。ゆるす」


「わかってくれたか」
……わかんねーよ!


「おう」
でもゆるす



バスが降車駅までついて二人はまた歩き出した


「んじゃ、気を取り直してカラオケ行くか!」
凌が提案した


「おっ!いいねぇ!」


「今日は俺が奢ってやるぜ!」
珍しく凌が奢ってくれるらしい


「マジで!?んじゃお言葉に甘えて」


やっぱりビショビショのままは…と思ったが、他に何も持っていなかったので、そのままカラオケに向かった


………


……





「こうよばせてくれな~いか~♪」


服が渇いた時には3時間ほど歌っていた


「さいしょでさいごのこいびと~♪」


凌は歌がバカ上手い。
こんな顔で歌うまいとかモテモテだろとか思うが本人は「よくわかんない」らしい


実際彼女はいないが、
一人の女の子となかがいい


あっ、女の子より陽子先生がいいのか…ないな


実際の所、よくわからん


俺の方は歌は得意じゃなかったが、一年生からカラオケに通っているので相当上手くなったと思う


因みにモテた記憶は毛頭ない


まぁこいつと行くと楽しいし、飽きることはなかった





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