PIECE of SEVENS
「お、おい!ちょっと待てよ!」
追いかける


凌とは同じ小学校だったので家はとても近い
だからほとんど二人で帰る


帰り道、自販機でジュースを買うことが多い

お金を入れると
「いらっしゃいませ!部活お疲れ様です!何に致しましょう?」
自販機は喋る


「いつもで」


[ガラン]
ジュース出てきた。当たり前だけど


そこでジュースを買うとバス停へと向かった


「知ってる?東の方の街の住民が一斉に消えたってやつ」


「知ってる知ってる。
ニュースそれしかやらないもんな」
三日ほど前、東の方のある街『シーフォー』で住民が一斉に失踪すると言う事件が起こった


「気になるよね。怖いしさぁ、『実はドッキリでしたー』とかだったら面白いのに」
それはないだろと思ったが、たしかに不気味だ


そんなことありえるのか?

凌は続けて
「だったらまだ今日も歴史でやった……なんだっけ?スサリン戦記?あれの方が信頼度あるよね」

……スサリン戦記

誰しもが知っている物語
小さい頃からよく耳にするし、いろんな授業で習った



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