PIECE of SEVENS
「あんなの誰かの作り話だって。大体800年くらい前の話しじゃん?」
俺は過去の出来事なんて興味ないし

…そういえば、調度来年で777回記念だなぁ
ぞろ目…だから?って話し


「そーかぁ?でも実際ここってセナブナン国中央区だし、『C.E.S.I』だってあるじゃん」
結構信じてるみたいだった
…というか99%の人は信じてる

もっとも、俺は馬鹿馬鹿しいと思ってるが


「まぁ俺達には関係ないでしょ」
と言ってジュースを啜った


「まあね。お前に関係あるのは羞花ちゃんだけだもんな」


[ブゥゥーッ]

「がはっゲホッゲホッ」
ジュースを吹いた
自分の服にかけてしまった


「きったねーなぁ!ってかそんなに?名前出しただけだぞ?」
と言いながら凌はポケットからティッシュを取り出した


「ゲホゲホ、うるせーっよっゲホッ」


「もったいないなぁ」


「お前のせいだろ!」
取り合えずティッシュを受け取った


「ゴメンゴメン」
許さん、と思った


すると突然に凌は叫んだ
「あーっ!やっば!バス来た!」


凌が走り出しサッサと先に行っててしまった


「おい!まてって!」
ビショビショのまま走った
服が体にへばり付いて気持ち悪い


そして結構全力で走った
結構距離があった


「はあ、はあ。っ間に合ったぁ」
ギリギリのところだった


「あれ」
凌が指差した
その先には、稀原羞花がいた。



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