あなたのそばで


魔術師さんの無事を確認した私は、ドラゴンの弱点を貫くのに適した武器に持ち替えた。
長く鋭い剣を素早く頭上に掲げ、『スコープ』の示す弱点部分へと力いっぱい突き立てる。
メテオドラゴンの動きが止まり、最後の雄叫びが辺りに響き渡った。



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-白 龍 :ナイス、戦士さん
-Valkyrie:もいっ発、魔法でトドメね
-クリムゾン :おう
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魔術師さんが詠唱を始めたのはかなり強力な範囲型の大魔法。

発動した魔法は周囲の草まで凍らせる。
一瞬の静寂のあと、すべてが粉々に砕け散った。

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-Valkyrie:やった…?
-クリムゾン :うっはー、倒した!
-白 龍 :戦士さんありがとっ!今のうちに街に戻ろっ
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言うや否や、神官さんの唱えた空間転送用の魔法陣が地面に現れる。
まず魔術師さんが、続いて私が、急いで中心の穴に飛び込む。

周囲は暗転し、私たちのキャラは街へと転送されていった。


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