天使と悪魔―先生と彼女、二人の特別な事情
◆雨降る屋上で1/3◆

風が吹き荒れていた。

空調の室外機が並ぶだけの殺風景な屋上。

私はいつもの所に腰をおろした。

みずえちゃんと過ごしてきた楽しい時間が次々とうかんでくる。

みずえちゃんの笑顔ばかりがうかんでくる。

甘える声。

いたずらっぽい仕草。







その時、思った。
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