天使と悪魔―先生と彼女、二人の特別な事情
◆かそけき糸2/2◆

「突然メッセージを送ってごめんなさい。あなたの書き込みを拝見しました。とても有益な意見だと思いました」

忘れた頃にmixiにメッセージが届いた。

こういうことはあまりない。

だからすぐに返事を送った。

返事はすぐに返ってきた。


こねこ

というハンドルネームだった。

「あなたの日記を読んでいます。美しい日本語が素敵だなと思いました」

そうメッセージには書かれていた。


日記は感情のはきだめみたいなものだったから、

美しいなんて言えるものじゃない


自分のために書いている。

そう言いながらも誰かに分かって欲しかったのかもしれない。





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