天使と悪魔―先生と彼女、二人の特別な事情
◆欧鳴館1/2◆

マホガニーのテーブルに壁に掛けられた静物画。

落ち着いた趣味のいい調度品が設えてある。

昼御飯には少し早いのか人影はない。

燦々と陽光が降り注ぐテラスに腰を落ち着けた。

ようこちゃんは相変わらす黙ったままなので何を話してよいか分からない。

私はぼんやりと窓の外を眺めていた。
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