俺カゴサイドストーリー
新しく来た母親は俺に気を使う。



新しい妹達はうるさい。



大嫌いな親父の顔を毎日みるのは苦痛だ。



そこに留宇がいなくなったダメージ。



もしかしたら、留宇に頼ってたのは俺のほうなのかもしれない。



本当に俺の分身だと思ってたのかも…。



「寂しいだけ?」

「どうだろ。わかんない」

「最近頻繁に来るし」

「アスカは嬉しくないんだ。俺が会いに来てんのに」

「嬉しいよ~。このまま一緒に住みたいくらい」

「ムリ~。アスカの存在があの男にバレたら別れさせられるし」



俺には婚約者がいる。



現在イギリスに留学中の1つ下の女。



女ならアスカだけでいいのに。



下心丸出しの女なんかいらない。



俺の中身を知ってもそばにいてくれるアスカがいい。



今別れろと言われたら…俺はどうなってしまうかな?



「アスカはずっと俺のだからな」

「うん、ずっと虎宇のだよ」



俺を裏切らないアスカを心から想ってる。



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