俺カゴサイドストーリー
寂しさを紛らわすかのようにアスカに会いに来ているけど、あまり度が過ぎた行動は控えなければ足が着く。



なので今日は家に帰ることにした。



無言で家の中に入り、リビングに顔を出す。



一応帰ってきたということを知らせるため。



「虎宇さんっ!!お帰りなさい…」

「部屋で勉強します」

「コーヒー!!お持ちするわね!!」

「結構です。構わないでいただけますか?」



それだけ言って部屋にこもった。



俺はあの女が大嫌いだ。



父さんに言われたからと言って俺に気を使う。



話すのも面倒で、出来れば関わりたくない。



イヤでも顔を合わせなきゃならない夕食の時間まで、ひたすら勉強をした。



それでも呼ばれて夕食へ。



「お兄ちゃん、もうすぐテストなんだけどわからないとこがあるの」

「そう…」

「パパがお兄ちゃんに教えてもらえって…」

「塾にでも通えばいい」



妹たちは俺と仲良くなろうと必死だ。



その必死さがやたら腹立つのは、俺が歪んでるからだろうか…。



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