俺カゴサイドストーリー
そのためと言うか、自分の自由のためというか。



今俺がしようと思ってることは父親を今の地位から引きずり降ろすこと。



そのために、ひたすらバレないように動いてる。



小さな頃から並外れた教育を受けてきたから、今会社を任せられても大丈夫だ。



だから俺は大学卒業を目安に着実に実行中。



裏で裏で動く。



「虎宇様、先日お会いした秋沢社長の会社が資金繰りに困ってます」

「秋沢社長…どうしよっか」

「このまま倒産させるには惜しい会社かと」

「そうなんだけど。新島にやられたんなら俺と会うかどうか」

「その辺は大丈夫でしょう。岡本会長を通して会えば」

「そうだね、恩売っといて損はないね。じゃ、俺の隠し口座からでいいか」

「かしこまりました」



俺は負けない。



誰にも負けたくない。



だから頑張るんだ。



アスカと結婚するため、未来の自由を勝ち取るため。



「さて、秋沢カンパニーは化けるかな?」

「楽しみですね」



未来が、楽しみだね。



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