俺カゴサイドストーリー
一緒にいて、楽しいことなんか何一つない。
それはお互い、同じ気持ち。
「結婚、急いでるんでしょうか…」
「困るね、それ。礼奈となんかクソくらえ」
「私も虎宇様となんか死んでもイヤ。長い間顔見てると吐き気がっ…」
「失礼だね、礼奈」
婚約者がこんなヤツだから、話しておこうと思う。
きっと喜んでくれるよ。
「盗聴器はないよな?」
「先ほど調べましたので」
「じゃあ礼奈、もし俺と結婚しなくていいってなったら、どれくらい嬉しい?」
「それはハリウッドで俳優に口説かれた時の倍嬉しいです」
「じゃあ、秘密の話をしよう」
親が用意したラウンジを出て、近くの個室レストランへ入った。
完全個室で、音は漏れないはず。
「俺、好きな人がいる」
「気の毒ですね、その方…」
「今のスルーするね?で、俺はその人しかいらないと思ってる」
「早く結論を言ってください」
「俺は数年で新島を乗っ取る」
「えっ…?それ、礼奈聞いたらまずくないですか?」
まずいだろうね。
それはお互い、同じ気持ち。
「結婚、急いでるんでしょうか…」
「困るね、それ。礼奈となんかクソくらえ」
「私も虎宇様となんか死んでもイヤ。長い間顔見てると吐き気がっ…」
「失礼だね、礼奈」
婚約者がこんなヤツだから、話しておこうと思う。
きっと喜んでくれるよ。
「盗聴器はないよな?」
「先ほど調べましたので」
「じゃあ礼奈、もし俺と結婚しなくていいってなったら、どれくらい嬉しい?」
「それはハリウッドで俳優に口説かれた時の倍嬉しいです」
「じゃあ、秘密の話をしよう」
親が用意したラウンジを出て、近くの個室レストランへ入った。
完全個室で、音は漏れないはず。
「俺、好きな人がいる」
「気の毒ですね、その方…」
「今のスルーするね?で、俺はその人しかいらないと思ってる」
「早く結論を言ってください」
「俺は数年で新島を乗っ取る」
「えっ…?それ、礼奈聞いたらまずくないですか?」
まずいだろうね。