俺カゴサイドストーリー
さてと、どう切り抜けようかな?



「俺の未来像聞く?」

「うん…」

「俺ね、結婚は22くらいがいい。そしたらアスカは24だし。ちょうどいいかな~って思う」

「なに言ってんの…」

「で、女の子が先に生まれて、次に男。俺って嫉妬深いから子どもにも妬きそう。だからふたりでいいんだ」

「…………」



アスカが毎日ご飯作って、休みの日には家族で動物園行ったりすんの。



息子とはキャッチボールしたりして、娘とは一緒にお昼寝したい。



「アスカに内緒で誕生日プレゼントをみんなで選びに行くんだ」

「やめてよっ…。実現しない夢なんか聞きたくないっ!!虎宇なんか…大嫌いだからっ!!」



バシッと枕を投げつけたアスカがトイレに逃げ込んだ。



ん~…。



今日のアスカには何言ってもダメかな…。



少し離れた方がいいかも。



「アスカ、俺帰るから。機嫌直ったら電話しておいで」



返事はなくて。



仕方なく靴を履き、家を出た。



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