俺カゴサイドストーリー
雷さんとふたりでご飯なんて変なの。



怒りにきたんじゃないの?



「ねぇ…雷さん…?」

「ん~?」

「ごめんなさい…」

「アスカが後悔してんのなんて顔見りゃわかる。留宇が心配してたから来たんだしな?とりあえず食え」

「うん…」



この雷さんのなんでもわかってるような雰囲気が落ち着く。



雷さんが本当のお兄ちゃんだったらよかったのに…。



そしたらあたしももっと人の気持ちとか、ちゃんと考えられる人間に育ってたかもしれない…。



カレーを食べ終えて雷さんにコーヒーを出した。



「お前さ、悩んでんなら誰かに言えよ?アスカはため込むタイプだろうからな」

「ため込む…かも…。でもね、悩んでもどうにもならない…。今日は爆発しちゃって留宇に八つ当たり…」

「そんなことだろうと思った。留宇は気にしてねぇから。あんまり気に病むな」



あぅっ…。



読まれてる…。



やっぱり雷さんには適わないや…。



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