虹色の恋い
教室にいながらも
頭の中にあるのは圭のこと・・
卒業式中も、
頭の中にはこの二文字
『すき。』
あたしにはいう勇気すらない
'幼なじみ'
この関係を崩したくないから
いつのまにか卒業式は終わり
体育館で卒業ライブが行われた
「ありがとーございましたー!次のバンドは'無名バンド'のみなさんでーす!」
司会の声と共に飛ぶ
黄色い声援と笑い声
『無名バンド!いいネーミングセンスだろ?いつか有名になったら有名バンドにしてやるっ』
圭の一言を思いだして
思わずふいてしまった。
「突然ですが歌の前にこの場をお借りしての重大発表をしたいと思います・・・・」
いつになく真剣な圭の顔
「石井ゆりな、ステージに来てくださいっ」
その声と同時に
バンドのメンバーにより
ステージ上につれてこられた。
いきなりの事に正直あたしは
パニック状態
意味もわからず立ち尽くしていると
いきなり圭が頭をさげた
「まえからずっーっと大好きでしたっよかったら付き合ってください!!」
一瞬何がおこったのか
わからなかった。
周りの声に引き戻され
やっと理解ができた
手をあたしの前に差し出す圭
あたしは嬉しさのあまり
泣きながら手をにぎった
「よろしくお願いしますっ---」
その瞬間あたしは圭に
抱き寄せられた
「もう、これが最後なんていわせねーぞ?」
その言葉と一緒に
唇を奪われた
まわりからは祝福の声
最後が最初になった瞬間だった。
(お前、顔真っ赤だぞ?)
(誰のせいだと思ってんの?)
赤.fin・・・・・