First Love.初恋の魔法
里紗の髪からはほのかに香る
シャンプーの香りがした。
セクシーな香りでもなく
女子特有の甘い香りでもない。
例えるなら、ふんわり香る
お姫様みたいな感じだった。
触れてみるとサラサラしてて
すごくドキドキした‥‥。
「バカ里紗。無防備なんだヨ。」
里紗のほっぺをツンとつつく。
「ん‥う‥」
里紗が少しだけ顔をしかめて
俺の胸にさっきより少しだけ
深く顔を埋めてまた眠った。