First Love.初恋の魔法
7
「じゃあ‥いってきます。」
あたしは家を出る。
「!!!!!」
「よ。あー、ねみぃ。」
目の前には緒方くん。
「え?なんで?!」
「カレカノなんだから当たり前」
そう言って緒方くんは強引に
あたしの手を握った。
とくん‥
ちょっとの罪悪感と
ちょっとの切なさと
ちょっとのドキドキ
訳もなく感情が溢れてく。
「なあ‥里‥里紗?!」
緒方くん、焦ってる?
「え、何?」
ああ、あたし泣いてるのか。