夏の少女
思いよ届け…
初夏の匂う頃。
バス停に立つ一人の少女がいた。
麦藁帽子にひまわりの柄のワンピースを着て、ビーチサンダルを履いた、何処にでも居そうな女の子だ。
少女は次の日もまた、バス停に来てた。
ただ…
少女がバスに乗る姿を見た者がいない。
気がつくといつの間にか少女の姿は消えていた…
やがて季節は夏から秋へ変わり、少女の姿はバス停から消えた!
少女の思いは、大切な人に届いたのだろうか…?