ノイズ
「やめなよ。もしそのサイトに繋がって、本当に呪われたらヤバイでしょ」



可奈は少し怒ったように軽く文也を睨みつけた。


「こんだけ検索しても見つからねーってことは、呼ばれるっていうのマジな話かもな」



文也は二つ折りの携帯をパタンと閉じると、ワイシャツの胸ポケットに入れた。


「掲示板は見たの?」



「あぁ、こっちは収穫なし。村上が言った通りのレスしかなかったよ」



「これ以上の情報を得るのは難しいかもしれないわね」



沙織も残念そうに呟いた。


「ね、裕美のお通夜って6時からだよね。沙織はどうする?家に帰ってからまた来る?」



沙織は隣町から路線バスで学校まで通っているが、片道だけでも30分はかかる。


携帯のデジタル時計を見ると、PM4:00を表示していた。


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