ノイズ
十円硬貨に乗せた人差し指がジンジン痛い。


おまけに机が激しく動くので、片方の手で押さえなければならず、バランスを取るのに必死だった。


もはや、少女たちの体力は限界にきていた。


「お願いだから、もう止めて!早く、ここから出てってっ!」



可奈は、女の子の霊に向かって激しく叫んだ。


女の子の霊は小首を傾げると、机から手を離した。


可奈の方に向き直り、吐息がかかりそうな位、顔を近づけてくる。


女の子の霊は可奈の耳元で囁いた。


《オマエナンカ 死ンジャエ》
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