ノイズ
何度かボールを投げているうちに眠気が襲ってきた。


「ごめんショコラ…また明日、遊んであげるね…」



可奈はあまりに眠くて堪らず、ベッドに寄り掛かるような格好で寝てしまった。


「クゥ〜ン…」



ショコラは遊び足りないのか、甘えるように鳴いて可奈の顔をペロペロと舐めた。





「あら、ショコラがいないわ」



洗い物を終えてリビングに戻った紀子は、ショコラの姿が見えないことに気が付いた。


「文也。可奈ちゃんの部屋かも知れないから、ショコラを連れてきてちょうだい」



「へぃへぃ」



「返事ははい、でしょ!」
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