ノイズ
階段を上って行くと、突き当たりにトイレがある。


反対側の奥の部屋が文也の両親の寝室。


続いて文也の部屋、隣が可奈が使っている部屋だ。


祖母が亡くなった時、財産の一部を使わせて貰い、大々的にリフォームを行った。


おかげで快適な毎日を送らせて貰っている。


「可奈、起きてるか?」



ドアをノックして声を掛ける。


もう寝てしまったのだろうか。


可奈からの返事はなかった。


「可奈、入るぞ」



文也はドアノブを回して、可奈の部屋に入った。
< 93 / 309 >

この作品をシェア

pagetop