ライラック

「あと30分、平気ですけど。」

「……」

「先輩?」


時計を見た後、先輩に制限時刻を告げてみるが反応なし。

…何なの?

仕方なく、先輩の方に顔を向ける。

先輩は、私を見ていた。

…なぜ?


「あの、先輩?」

「あぁ、ごめん。もう上がるから待ってて。」


と言って、更衣室に走って行った。


「なんなの?」


先輩の背中を見送りながら、疑問がこぼれた。




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