メガネ男子は俺様王子さま
着いたところはあまり新しくない雑居ビルの3階でした。
「あのぅ、ここは?」
「ここがうちの事務所なの。さあ入って。」
うぅ…まだ怖いです、安斎さん。まさか、今日の仕事の賠償金問題とか言いませんよね?悪徳モデル事務所じゃあないですよね…。
全然話が見えない私は、脅えながら足を踏み入れました。
「遅い!」
いきなり聞こえてきた迫力の大声にビクッと身をすくませました。
「ただいま戻りました。」
安斎さん、冷静に応えてますが、どなたでしょう?