メガネ男子は俺様王子さま

「不束か者ですがこちらにお世話になりたいと思います。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。」



一気に言い切って深くお辞儀をすると、父様が隣で同じようにお辞儀をしてくれていました。



「こちらこそ、よろしくね?」

という社長さんの声と、


「よかったわぁ。ありがとう。よろしくね。」

という安斎さんの声に顔を上げると、ニコニコとした二人の横で、今までの笑い顔をすっかり消し去って物凄く不機嫌な拓海の顔が並んでいました。




え?怒ってます?



この結果が気に入らないんですか?




でも、最後には自分で決めるようにって。

私の意見を尊重するからって言ってましたよね?





何で?



何かいけなかったのでしょうか?


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