メガネ男子は俺様王子さま

あぅ!爆発寸前です?


何でですか?




ビクッとした私に拓海はチッと舌打ちをして、またプイッと横を向いてしまいました。



社長さんと安斎さんは、終わらない父様の話に視線をさ迷わせ、不機嫌な拓海と戸惑う私に気づいたみたいです。


二人は何やらニヤニヤすると父様に

「ちょっと失礼しますね?打ち合わせを…」



と断り、安斎さんがおもむろに私と拓海の腕を取るとグイグイ部屋の奥に連れて行きます。



相変わらず力持ちですね、安斎さん。痛いですし、逃げられません。



強引な安斎さんに拓海の不機嫌が暴発するかと警戒しましたが、意外に拓海はおとなしく移動しました。



パーティションの後ろにはドアが隠れていて、もう一部屋あることを初めて知りました。



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