メガネ男子は俺様王子さま
このままではいけない気がして「あの…!」声をかけましたが、何も考えてなかったせいでその後が続きません。
意味なく手を動かし、何か話題を探そうとキョロキョロしていると
「ぶふっ!うわっはは…」
また豪快な笑い声が…。
見ると瑠奈さんが声も出ない様子でお腹をおさえて
「た、助けて…息が、できない。ぷはっ」
真っ赤になって苦しそうです。
「えっと、あの、大丈夫ですか?」
とりあえず背中をさすってあげたら、
「だ…大丈夫、だ…から。これ以上は勘弁して…」
言っているそばからヒィヒィ笑っています。全然大丈夫そうじゃなくて拓海に助けを求めようと視線を向けたら、苦虫を思いっきり噛み潰したかのような顔をして、
「お前ら、タチわりぃよ。」