メガネ男子は俺様王子さま

髪の色がいつもと違うのもさっき見ています。サングラスに隠された目の色が本当は違うのも知っていました。写真で何度も見せてもらってます。なのに、周りに漂う空気が、かもしだすオーラが全然違います。





「あれがね、カイなのよ。」



いつの間にかすぐ側に立っていた安斎さんが私に話しかけていました。が、目が…カイに吸い込まれて、離せません。
ただカイを見たままうなずくのが精一杯です。




カイはそのままヒゲをたっぷりたくわえたおじさんの所に歩いて行き、二言三言話していましたが、ポンと肩を叩かれ笑って離れました。


…あぁ私は何でこんなにずっと彼を見続けているのでしょう。




それから軽く周りを見ていたカイの視線がこちらを向き…






ドックン…

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