メガネ男子は俺様王子さま
「そーだぜ。この暑いのに撮るのはクリスマス向けだぜ。あちぃよ。何でもいいからあおげ。暑くてたまらん。」




仕方ないので手にしていた文庫本でパタパタあおぎました。でも…


「本当に暑いですか?冷房入ってるし、汗かいてないじゃないですか…」



「何なら冬のジャケット着てみるか?ほれ。」



サッと着ていた上着を脱ぐとバサリと頭の上にかぶせられました。う〜確かに暑いです。





あれ?私、これ…どこかで?




その上着からは微かに香りがただよってきて、それがどこかで知っている気がしてドキリとしました。




…が、すぐに服は離れていきました。



…ふう。




< 54 / 236 >

この作品をシェア

pagetop