メガネ男子は俺様王子さま

「珍しいじゃない?カイが撮影前にこんなに楽しそうなんて。」


チラリとこちらに流し目を送るられて、うるさかったかとちょっと反省しました。撮影はまだ始まっていませんが、きっと準備とか皆さん忙しいのでしょう…



「まあな。カメラがリチャードだしな。」


カイはちょっと睨むように安斎さんに言い返しました。誰がリチャード?日本人しかいなくないですか?このスタジオ。これから現れるのでしょうか?



「ふ〜ん、そう。まぁいいわ。ところでちょっとマズイかもしれないわよ。」



いきなり安斎さんが声を潜めました。自然に私とカイと3人で頭を突き合わせる感じになりました。

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