メガネ男子は俺様王子さま

他人気がない更に奥に、男の人が倒れていました。


「大丈夫ですか?」


声をかけ、彼の上にある本を退けてあげました。
こういう時は、あまり揺すったりしてはいけないはずです。


「うぅ…いてて…。」
意識が戻ったようです。

本に紛れてメガネが出てきましたので、

「大丈夫ですか?保健室に行きますか?」


もう一度声をかけ、メガネを差し出しました。



「あぁ、大丈夫です。ありがとう。」


彼は微笑みましたが、私の手元のメガネを見るとガラリと顔つきが変わりました。


「見たな!」




はっ?

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