メガネ男子は俺様王子さま

倒れる!と思って目をつぶると、強く腕を引かれて温かいものに包まれていました。




「は…え?」




気づくとカイの腕の中にすっぽりと収まっていました。


びっくりして振りほどこうとしても、カイが腕でギュッと強く抱えているので身動きができません。



「あの…」




「大丈夫。俺に任せとけ。一緒にいるから、俺だけを見てろ。いいな。」



…み、耳元で話さないで下さい。




「う、腕を…」



「腕を?」




さらにギュッと抱きこまれてしまうと、体が熱くなって、心臓のバクバクがとまりません。くらくらしてきました。




「は、離して…」




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