メガネ男子は俺様王子さま

「美羽…」


「は…はは…終わり?なの?」



座り込んだまま力が抜けて立ち上がることができないでいると、クッと喉をならしたカイがフワリと抱き上げて…




「あ、あの…ちょっ…」



「腰が抜けたくせに…」



「………」


そのままスタジオを出ようとすると後ろから安斎さんの声が追い掛けてきたので、カイは私を腕に抱いたまま踊るように振り向きました。


ちょっと驚いたように目を見張った安斎さんに恥ずかしくなり、カイの胸に顔を隠してやり過ごそうとしました。が、その胸越しに低く振動が響いて、カイが笑っているのがわかり、ますます恥ずかしく動けなくなりました。もう…



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