メガネ男子は俺様王子さま

やっと会えたのは、金曜になってからでした。考えたらこの間の撮影以来です。でも学校で会えば全くいつもの拓海さんでホッとしました。
いつものように図書室に行くと、拓海さんは何やら鞄から取り出しポンと手渡されました。



この手の平サイズは…?



白い四角いそれは、もしかして…?




キョトンとそれを見ていると



「まさか携帯がわからんとか言うなよ。」



「さすがにこれが携帯ってことぐらいはわかります!」





力一杯答えたのに、
「当たり前だ、ばか。」
脱力されてしまいました。

< 77 / 236 >

この作品をシェア

pagetop