メガネ男子は俺様王子さま
やっと会えたのは、金曜になってからでした。考えたらこの間の撮影以来です。でも学校で会えば全くいつもの拓海さんでホッとしました。
いつものように図書室に行くと、拓海さんは何やら鞄から取り出しポンと手渡されました。
この手の平サイズは…?
白い四角いそれは、もしかして…?
キョトンとそれを見ていると
「まさか携帯がわからんとか言うなよ。」
「さすがにこれが携帯ってことぐらいはわかります!」
力一杯答えたのに、
「当たり前だ、ばか。」
脱力されてしまいました。