メガネ男子は俺様王子さま

日曜の朝、待ち合わせ場所に行くと、前回と同じ車の側で安斎さんが大きく手を降ってました。



「あぁ〜よかった。美羽ちゃん、はい契約書頂戴。さ、乗って乗って。行くわよ。」



「…よろしくお願いします。」



いつものように朝からハイテンションな安斎さんに気押されながら、車の中で説明を受けました。



「そこに雑誌があるでしょ。今日はその仕事なの。といっても読者モデルに毛が生えた程度の扱いだから、決めポーズとか作り笑顔もいらないから。」




「…はぁ」



「ま、あちらの言う通りに着替えて撮ってきて。大丈夫、ちゃんとした撮影だから。挨拶だけはきちんとするのよ。終わる頃迎えに来るから。」





「…え?」


「ごめんね。ずっとはいられないの。ちゃんと頼んで行くから大丈夫だって。頑張って!」




「…そんな」




「さぁ着いた!」


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