rose kiss☆
今度は大きな声で言った。

「なっ!」

美菜子先輩は何もいえないでいた。

「迷惑なんです。彼女じゃない私がいうのもなんですが、私大地先輩の事を守ってあげたいんです。美菜子先輩もわかるでしょ?大地先輩が迷惑がっている事。私できるだけ力になりたいんです。」

なに言ってんのよ私・・・

まるで告白みたいじゃない・・・

「ふふっ」

美菜子先輩は笑った。

「実花ちゃんには負けたわ・・・。なんか似てるわねあなたの姉の真菜と」

それだけいうと、美菜子先輩は出て行った。

かくん

私は膝から崩れた。

「実花!」

ヒロが急いできた。

何か安心したら力が抜けちゃった・・・

なんであんなこと言ったんだろ?

でもなんでか大地先輩を守りたかった。

美菜子先輩には大地先輩を渡せないと思った。

だって・・・

他の人と違うオーラを感じたから。

でもなんでお姉ちゃんの名前知ってるんだろ?

美菜子先輩も大学生かな?

「ヒロ」

「どした?」

ヒロは私をいすに座らせながら言う。

「美菜子先輩って大学生?」

「ん?あぁ」

そうなんだ・・・

でもお姉ちゃんの制服と違ったような気がする・・・

「なんでお姉ちゃんの名前知ってたんだろ?」

ヒロの顔が一瞬にして凍りつく。

え?

私なにかいけない事言った?

「稲葉真菜。俺と真菜は付き合っている。だから、美菜子は知ってたんだろう」

ヒロは言う。

ヒロとお姉ちゃんが付き合ってる?

「そっかぁ」

でも不思議・・・

どうやってお姉ちゃんの名前知ったんだろ?

私はその夜ねむれなかった。
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