rose kiss☆
もしかして気づいてる?

私が美菜子先輩に会いに行ったこと。

だから怒ってるのかな?

『美菜子に会いに行ったのか?』

びくっ!

そういわれた瞬間体が揺れた。

・・・。

大地に隠し事なんか・・・

出来ない。

でも、会いに行ったなんていえない。

なにか。

なにか大地を誤魔化せる理由を・・・

あっ!

そうだ!

「ううん。違うの。おばちゃんのお墓参りに行ったの」

どくんどくん

ご、誤魔化せたかな?

なにか言われないかな?

『そっか。分かった。今の美菜子に会ったらやばいことになってたからな・・・早く戻って来いよ』

私は分かったといい電話を切った。

それと同時に電車が来た。

私は電車に乗りながら健斗と大地が言っていたことに引っかかった。

なんだろ?

二人して・・・

どうして私を美菜子先輩に会わせないのかな?

なにか理由でも有るのかな?

気になる・・・

『次は~東京駅~東京駅~』

車掌さんが言う。

そして私は電車を降りた。

駅の外に出ると大地が居た。

待っててくれたのかな?

「おせーよ」

大地は言う。

私は、大地に飛びつきごめんなさいと謝った。

大地は私の頭の上に大きな手をのせた。

「いくか」

そして私たちは駅を離れた。
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