隣のキミと
これ以上、嫌われてどうするんだよ
そう思っていると、いつの間にか、観覧車は下に降りていて
“ありがとうございましたー”
という声で、オレたちは降りた。
そして、そのあとオレたちは帰った。
いつも通り、
優芽を家まで送って
オレの気持ちに気付かれないように、いつも通りからかいながら
家まで、送り届けた。
──…
────……
「ねぇっ、玲央っ」
「…ん?」
「あたし、さっきから玲央のこと呼んでたんだけどっ」
「あぁ、そーか?悪ぃ」
どうやら、オレは
昨日のことを思い出してたから、呼ばれていたことに気づかなかったらしい。