隣のキミと
優芽Side
放課後、先生に準備室の掃除を押し付けられてしまった。
「もうっ、玲央が起こしてくれればこんなことにならなかったのにっ」
あたしは、ほうきを取り出して掃除を始めた。
──…
やっと、終わったとき
ふと、窓を見た。
窓からは、
部活をやっていた人たちが見えた。
まだ、部活やってるんだぁ。
大変だな
帰ろうかと、思ったとき
あたしは、部活をやっていた人の一点を見て、固まってしまった。
あれは──…
「玲央……?」
確かに、玲央だ。
あたしが、玲央を見間違えるはずがない。