隣のキミと
──…
────……
その日の夜、あたしは千穂に電話をした。
“どーかした?優芽”
「あ、千穂?もしかして、今日、玲央サッカー部に行ってた?」
千穂は、サッカー部のマネージャーだから、知ってるかもしれない。
“うん、来てたよ。てか、玲央サッカー部に入ったらしいよ”
「嘘っ?」
“ホント、ホント。玲央って、サッカー上手いねぇ”
千穂は、いたってのんびりした口調で話していた。
「そ…うなんだ」
“うん。……あ、もしかして、優芽。
サッカー部のマネージャーが心配なんでしょ”
「…うん」
“だったら、優芽もマネージャーに入っちゃえばいいじゃん!”