隣のキミと


あたしは、それから真剣に聞いていた。


あれ、分かってきたかも。


「よし。今日は、ここまで。」



え、もう?



あたしは、外を見ると


「もう、こんなに暗いの?」



勉強をしてたら、気がつかないうちに暗くなっていた。



はやく、かえんなきゃ。



「じゃあ、明日もよろしくね!ばいばい。」



あたしは、帰ろうとすると、腕を捕まえられた。



「オレが送ってやるよ。」


え?


「いや、悪いしいいよ。」


玲央が、こんなこと言うなんて。



「お前、こんな暗い中一人で帰れる?


なんか、あったらどうするんだよ。」



「え、でも……」


「いいからいくぞ」

あたしは、無理やり玲央に手首を捕まれ引っ張られた。
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